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永代供養、散骨、今新しい供養の形を選ぶ人が増えています。

あと継ぎが必要なお墓を選ばない人が増えている! 後継者がいらない永代供養、樹木葬、散骨について徹底検証。

 

購入したお墓の種類に関する近年の調査で、樹木葬が51.8%で過半数を突破し、次が「納骨堂」で20.2%、「一般墓」は19.1%と初めて納骨堂を下回る3位となりました。

 

その調査から分かるのは「継承者が必要ない」タイプのお墓や供養が主流になっていること。

また、従来のお墓や納骨堂だけでなく、合葬式墓所や樹木葬、散骨など供養が多様化していることもうかがえます。

 

このようなお墓と他の供養との逆転現象について理由を探ると

 

●核家族化などにより、お墓を継承できない人が増えている

●高齢化などによりお墓掃除やお墓参りなどが負担になっている。

●家族で代々お墓を継承していく「家墓」の考え方が変化し、「お墓のことで家族に負担をかけたくない」という考え方が主流となっている。

●高価なお墓に対して必要性を感じていない人が増えている

●供養が多様化し、自分らしい供養の形を選べるようになった。

 

などが挙げられるでしょう。

 

そんなお墓に代わり、近年購入者が急増しているのが「樹木葬」ですが、その大きな特徴は「永代供養付き」であるということです。

また、同じく「残された家族に負担をかけない供養」として「散骨」も注目を集めています。

 

しかし、流行だから…人気があるから…と簡単に決めてしまうと後で後悔することも。

 

そこで、ここでは「永代供養」や「散骨」について、どんな内容の供養なのか、そのメリット・デメリット、注意点などを解説します。   

 

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樹木葬、夫婦墓…永代供養付きのお墓にもいろいろな種類があります。

 

「永代供養」とは、お墓や納骨堂などを管理・継承するご家族がいない場合に、寺院や霊園などの管理者が永代にわたって供養・管理を行っていく制度のことです。

 

近年では少子化・核家族化などにより

「子どもがいないので自分たちが亡きあとお墓の管理をする人がいない」

「子どもはいるけれど遠方に住んでいて地元のお墓の管理は難しい」

「そもそもお墓のことで子どもや孫に負担をかけたくない」という声が聞かれるようになりました。

 

そうした声に応え、霊園や寺院などにおいても「永代供養墓」や「永代供養付きの樹木葬」などを用意するところが急増しています。

 

永代供養の特徴としては

●自分が亡くなったあとに継承する人がいなくても利用ができ、将来にわたって永続的に供養・管理をしてもらえる

●最終納骨者の埋葬後は基本的に管理費の支払いは必要なくなる。

●生前のご契約ができる。

などが挙げられます。

 

また寺院であっても檀家や門徒になる必要がないところが多いようです。

 

一方で永代供養墓の多くがすぐに、または一定期間経過後に他の方と一緒にご遺骨を埋葬する「合葬墓」に移されます。

「永代供養をしてほしいが、合葬には抵抗がある」という方は見学の際に確認しておきましょう。

 

 ちなみに自治体が管理する合葬墓の多くがご遺骨の管理はしてくれますが、供養は行われませんので、「永代供養」ではありません。ご利用の際はご注意ください。

 

今人気を集める樹木葬の魅力は?

【樹木葬とはどのようなお墓?】

「樹木葬って、墓石の代わりに木を墓標にするんでしょ?」

樹木葬という名がついているだけに、このように思っている方は少なくありません。

 

確かに樹木葬の発祥は樹木を墓標代わりにする「里山型の樹木葬」でした。

 

しかし、現在「樹木葬」と銘打っているお墓の多くが、シンボルツリーやモニュメントの周りに小さめの墓石を配する「公園型樹木葬」か、イングリッシュガーデンのようなおしゃれな園内に整備され、おしゃれな墓石を墓標とする「ガーデン型樹木葬」となっています。

 

つまり樹木葬といってもほとんどが墓石を設置するタイプなのです。

しかし、緑や花に包まれた明るくおしゃれな墓所が多く、そして、その多くが永代供養付きであることが特徴と言えるでしょう。  

 

【樹木葬のお値段はいくらくらい?】  

樹木葬は一般墓より安価なイメージがありますが、実は埋葬方法や墓石の大きさなどによって価格が大きく異なります。

 

最初から合葬するタイプの樹木葬は、個別のスペースや墓石が必要ないため価格はかなり安価なものが多いようです。

 

墓石を使用する場合でも、樹木葬の多くが一般墓より墓石の使用量が少なく、また納骨室も小さめになっているため、一般墓より安価なものが大半です。

 

樹木葬の具体的な価格は以下の通りです。

・合葬(合祀)タイプ…5~30万円

・(コンパクトな墓石を設置、または墓石を設置しない)一人用の樹木葬…30~50万円

・夫婦や家族で眠る2~4人用の樹木葬…50~150万円  

 

【樹木葬のメリット・デメリットは?】

 

■メリット

・木々や花々に包まれて眠ることが出来る。

・ほとんどが永代供養付き。墓所の管理者に永代にわたって管理・供養を任せられる。

・寺院の樹木葬であっても、多くが宗教・宗派を問わず利用できる。

・一般墓より安価で購入できるところが多い。

・土に埋葬する場合、大自然に還ることができる。

・公園やイングリッシュガーデンのような墓所ではお墓参りが楽しくなる。  

 

■デメリット

・里山タイプの樹木葬は交通が不便なところが多い。

・直接埋葬タイプの樹木葬や合葬墓の場合ご遺骨を取り出すことができない。

・後継者がいても継承することはできない。

・埋葬予定者は事前に登録する必要がある。

・すぐにまたは一定期間経過後に遺骨が合葬墓に移される。

・冬は見た目が寂しくなる  

 

様々なタイプが用意されている永代供養墓

■永代供養墓はいつくらいから発展したのでしょう?

 

近年ニーズが高まっている永代供養墓ですが、実は少し前まではあまり良いこととはされていませんでした。

お寺などに相談すると「お墓はできれば家族が継承するべき」と受け入れてもらえないことも多く、本当にやむを得ない場合に利用することがほとんどでした。

 

しかし2000年以降には永代供養墓に対する意識も大きく変化し、檀家さんや門徒さんのご要望に応えて永代供養墓を用意するお寺も増えてきました。

また核家族化が進む中、従来のような「家墓」ではなく個人個人でお墓を選ぶ人が増え、「親から子へと受け継ぐのではなく、一代限りのお墓でいい」と考える人が増えているのも永代供養墓が増加する要因となっています。

 

■永代供養墓の種類とお値段の目安は下記のようになります。

 

【個別墓】

家墓と同じように墓石を設置し、それぞれ個別のお墓に納骨室を設けたもので、これまでのお墓同様にお参りもできます。

1人用から4、5人程度納骨できる家族用までありますが、多くが購入時に納骨予定者を登録しておかなければなりません。

最終納骨者を納骨後、一定期間経過してから合葬墓に移されることがほとんどで、購入後は管理費が必要ない場合と、最終納骨者埋葬後までは管理費が必要な場合があります。

 

費用の目安/50~150万円程度

 

【集合墓】

小さな単独墓が集まって一つのお墓を構成するタイプです。

単独墓は一人用~夫婦用などがあり、観音様やモニュメントなどの前に作られた合同の祭壇にお参りや献花をします。

個別墓が一戸建てなら集合墓はお墓のマンションやシェアハウスのようなものと考えたら分かりやすいかもしれません。

 

費用の目安/30~80万円程度

 

【納骨堂タイプ】

納骨堂に設置した納骨壇に永代供養をつけたタイプです。

ロッカータイプの納骨壇や、合同の納骨スペースに棚を設置して骨壺を安置する永代供養塔などがあります。

 

費用の目安/50~80万円程度

 

【合葬(合祀)タイプ】

骨壺からご遺骨を取り出して、縁のない他の方のご遺骨と一緒に埋葬し永代供養をするタイプです。

個別のスペースや墓石を用意しないため価格はかなり安価となりますが、一度納骨すると二度と取り出せなくなります。

 

費用の目安/5~25万円程度

■芸能人も選んでいる自然葬「海洋散骨」

■海洋散骨ってどんな供養法?

 

新しい葬送方法として最近話題を呼んでいるのが「海洋散骨」です。 

新しい…と言っても実は万葉集にも読まれているほど歴史のある供養の方法で、芸能人などでも海洋散骨を選んだ人は多くいます。

中でも有名なのは石原裕次郎氏でしょう。

海を愛した裕次郎さんでしたが、亡くなった当時は散骨が許可されず諦めたものの、その後条例の改正により遺骨の一部を散骨することができました。

 

その他にも横山やすしさん、元XJAPANのhideさん、ドリフターズの荒井注さん、落語家の立川談志さん、芸能リポーターの梨本勝さん、タレントの安岡力也、風と共に去りぬの主演女優・ヴィヴィアン・リーさんなどが散骨を選んでいます。

 

 

■散骨には様々なルールがある

 

散骨をしたいという方の中には「遺骨をどこに撒いても良い」と考えられている人もいるかもしれません。

しかし、散骨には一定のルールがあり、ルールを守らないと違法になるケースもあります。

例えば散骨を行う際、ご遺骨と分からないよう必ずパウダー化しなければなりません。

 

山などに散骨する場合は山の持ち主の許可が必要となりますし、粉骨したご遺骨であっても土に埋めて埋葬すると「墓地埋葬法」に抵触します。

 

海洋散骨も、場所は周辺環境や漁場などに影響しない沖合を選ぶ必要があります。

 

また、焼骨は発がん性物質である六価クロムが含まれていることが分かっています。

そのため、無害化処理が必要となりますので、海洋散骨をする際は自分で処理を行うか、専門業者に依頼しましょう。

 

 

■海洋散骨の種類と注意点

 

海洋散骨の種類は次の3つになります。

 

●船を貸し切りご家族で見送る「チャーター散骨」

 

●2組以上のご家族と合同で散骨を行う「合同海洋散骨」

 

●専門業者に散骨を依頼する「委託海洋散骨」

 

船を貸切る「チャーター散骨」は家族や縁のある方と一緒に真心こもったセレモニーができます。一方で費用は高めになりますし、天候によっては船酔いなどの心配もあります。

 

「合同海洋散骨」は他のご家族や委託海洋散骨と一緒に散骨を行うプランで、ご家族で見送ることもできますし、費用もチャーター散骨より安価になります。しかし、日程などは同乗するご家族との調整が必要ですし、他の方が散骨されている間の待ち時間が発生します。

 

「委託海洋散骨」は遺族が同乗しないタイプで、ご遺骨を預けたあとは散骨まですべて業者に任せることになります。ご遺骨はゆうパックなどで送ることもできるので、遠方にお住いの方が故郷や思い出のある海に散骨することも可能です。

しかし、他の委託散骨の方と一緒に実施しますので散骨日の指定などはできません。

 

■海洋散骨の価格

 

海洋散骨はお墓や納骨堂など他の葬送方法に比べて安価と言われています。理由は墓石や埋葬場所が必要ないためで、管理費やお墓参りなどその後にかかる費用もありません。

それぞれの散骨プランの相場は下記の通りとなっています。

※地域や業者、サービス内容によって異なります。詳しくはホームページなどで確認しましょう。

 

●チャーター散骨/30万円~50万円

●合同海洋散骨/18万円~25万円

●委託海洋散骨/5万円~10万円

 

■散骨のメリット

・スピーディに自然に還ることができる自然葬です。

・墓石や墓所が必要ないため他の葬送方法に比べて安価です。

・お墓掃除やお墓参りなどの必要がなく、ご遺族に負担をかけません。

・永代供養料や管理費などその後の費用も必要ありません。

・故人の思い出の海(山)に散骨することができます。

・専門の業者に散骨を委託することができます。

・行政の手続きなどが必要ありません。  

 

■海洋散骨のデメリット

・一度散骨をしてしまうと、二度と手元に戻すことができません。

・ご遺骨が残らないので、遺族の中には寂しさを感じる人もいます。

・天候などに左右されるため、希望の日時に出航できないケースもあります。

・船酔いをする方は乗船が難しいこともあります。

・家族や親族に理解してもらえないこともあります。

・地域によっては条例で散骨が禁止されている場合もあります。

・散骨の際は必ず粉骨をする必要があります。

・ご遺骨を粉骨する際、六価クロムの無害化処理が必要です。

 

 

「ふるさと散骨」のホームページはこちらから

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